映画に感謝を捧ぐ!「5デイズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレニー・ハーリン監督の「5デイズ」に
感謝を捧げようと思います。
2008年の南オセチアで発生した「5日間戦争」を
もとにして作られた本作は
娯楽的サービス精神と一方的目線に徹し続ける過激さを
兼ね備えた実話系戦争映画であります。
2000年以降の「戦争形態」を
アクション・ホラー・道中劇の手法を使い分けながら描くという試みは
私に2000年以降の戦争における「報道支配」の重要性と
「真実」を世に伝えるために
人の不幸を見世物化しなければならない道を行く
人々の思いに触れる機会をもたらしました。
(娯楽的決着の後に「苦い現実」を突きつける手法を用いている点も
見逃せません。)
まさに「講談風史劇」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。
フィンランド出身の「娯楽的暴れん坊」L・ハーリン監督と
戦場にあっても人を殺さず「報道者」に徹する主人公という
奇妙な組み合わせによって
派手なアクションと人情が混ざり合った戦争映画となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。