映画に感謝を捧ぐ! 「メルトダウン・クライシス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はディック・ローリー監督の「メルトダウン・クライシス」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 コンピューターの誤作動が招いた災害に立ち向かう

 人々の運命を描いた本作は

 機動力とハッタリが冴え渡る災害映画であります。

 災害映画の方程式に「2000年問題」・「時差」を加え

 TVニュース・コンピューター映像を有効活用することによって

 小規模の人員&物量でタイムリミット・サスペンスの味わいを持った

 災害映画を生み出そうという試みは

 私に「映像的インパクト」に依存しないSFと

 娯楽映画的ハッタリ精神の醍醐味を満喫する機会をもたらしました。

 (アメリカ映画特有の「豪快極まる決着」と

 ホラー映画の香りを放つ幕切れがある種の「社会風刺」と

 化している点も見逃せません。)

 まさに「災害系SF映画」史上屈指の戦術性と合理性を誇る

 作品であると言えるでしょう。

 軽量作品ならではのスピード感&堅実さと

 1999年を覆う「不安要素」を生かす眼力&貪欲さが生み出す

 暇つぶし規模のスリル・サスペンス・風刺系ユーモアが心地良い本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。