映画に感謝を捧ぐ! 「イントゥ・ザ・ストーム」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はスティーブン・クォーレ監督の「イントゥ・ザ・ストーム」に  感謝を捧げようと思います。  小さな町で発生した連続竜巻の恐怖を描いた本作は  1996年の映画「ツイスター」と  2010年代の気風が融合することによって生を受けた災害映画であります。  疑似実録映画の手法とCG技術を駆使することによって生じる  「アトラクション風味」を意図的に強調することによって    情報に関わる人間が背負う「使命感&狂気」  インターネット時代の「情報観」  映画の持つ「見世物性」が写し出されていく現象は  私に「映像によってメッセージを送る」手法と  極限の災難が「笑い」に変化していく光景の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ドキュメンタリー調からコメディ調に急展開する幕切れが  アメリカ精神の一端を示している点も見逃せません。)  本作こそ2010年代風味溢れる「怪獣映画式災害映画」であると言えるでしょう。    インターネットの発展による「情報源」の大量発生と  CG技術の進化による「災害映画のモンスター映画化」を    象徴する本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。