映画に感謝を捧ぐ! 「ハイ・ストラング」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロジャー・ナイガード監督の「ハイ・ストラング」に
感謝を捧げようと思います。
謎の幻覚&メッセージに翻弄される
作家の運命を描いた本作は
独り言のアクションと過剰な映像技が荒れ狂う
怪物的なコメディ映画であります。
主演男優S・オーデカークが繰り出す「愚痴の嵐」と
ドキュメンタリー・コメディ・ホラーを闇鍋的に詰め込んだかのような
ストーリー&演出が一体となる光景は
私に「都会生活のストレス&日常のドラマ性」を喜劇的に示す方法
アメリカ映画界の底知れ無さ
映画の持つ「見世物性」の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「愚痴によって人間的成長を遂げる」という
奇想天外なる幕切れが
人間の持つ「イマジネーション」の雄大さを示している点も見逃せません。)
まさに「コント系ドタバタ喜劇」屈指の異色作であると言えるでしょう。
「不満の化身」と呼びたくなるような主人公の暴れっぷりが
ある種の爽快感と風刺性を感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。