映画に感謝を捧ぐ! 「フィールド」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はトム・マッテラ&デビッド・マッツゥイニー監督の「フィールド」に    感謝を捧げようと思います。
フィールド [DVD]
エプコット
2012-09-28

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by フィールド [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル
1973年10月のペンシルベニアで発生した事件を    もとにして作られた本作は  残酷描写よりもムード作りへのこだわりを感じさせる  異色の実話系ホラー映画であります。  ホラー映画特有の「暴力&人体破壊」よりも  少年を取り巻く「大人の世界」をダーク・ファンタジー風に写し出す事に  重きを置くという試みは  私に「子供から見た大人」・「日常に浸透していく暴力の恐怖」を  ホラー的に表現する妙技に触れる機会をもたらしました。  (曖昧さの中に「暴力性の覚醒」を感じさせる幕切れが  説得力と不吉さを高めている点も見逃せません。)  まさに「陰性ホームドラマ系ホラー」屈指の実験作であると言えるでしょう。  舞台となる町の閉鎖性&殺伐とした人間模様が  モンスター以上の恐怖を感じさせる本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。