映画に感謝を捧ぐ! 「シティヒート」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はリチャード・ベンジャミン監督の「シティヒート」に  感謝を捧げようと思います。  「秘密の帳簿」を巡るギャング抗争に巻き込まれた  刑事&私立探偵の運命を描いた本作は  上品さと男臭が混ざり合うアクション映画であります。  西洋流極道映画・刑事コンビ映画・コメディ・西部劇の手法が  混在するストーリー&演出  気品漂う舞台・音楽・衣装  C・イーストウッド&B・レイノルズの過剰なまでの存在力が  一体となることによって生じる映画的化学反応は  私に「シリアスとコメディのバランスを保つことの難しさ」を  目の当たりのすると同時に  「俳優の個性が作品世界を支配してしまう」現象の一形態に  触れる機会をもたらしました。  (ラブ・コメディと見せかけて「漫才」へと移行する幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「アイドル映画式アクション・コメディ」と呼びたくなる  一作であると言えるでしょう。  陰謀&男気渦巻く世界を緩やかに描くという離れ業に挑んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。