映画に感謝を捧ぐ! 「ロイドの牛乳屋」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレオ・マッケリー監督の「ロイドの牛乳屋」に
感謝を捧げようと思います。
H・ロイド扮する牛乳配達人と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
複数の映画技法が共存するドタバタ喜劇であります。
サイレントが誇る「絵的な笑い」・トーキー特有の「音の笑い」
SF的特撮技・社会派&人情劇の香りが共存する光景は
私に「戦闘系ショー・ビジネス」の光と闇を
ユーモラスに表現する手法と
肩の力を抜いて「状況」に流され続ける男が
陰謀渦巻く人々を翻弄する醍醐味を
同時体験する機会をもたらしました。
(超人情派L・マッケリー監督ならではの
エネルギッシュすぎるハッピー・エンドも見逃せません。)
まさに「ジャンル共存型喜劇」の雄と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
主演男優H・ロイドの「好青年的ムード」を生かした
軽やかな作りでありながら
後年のスポーツ映画に通じる道を切り開いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。