映画に感謝を捧ぐ! 「ランボー 怒りの脱出」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・P・コスマトス監督の「ランボー 怒りの脱出」に
感謝を捧げようと思います。
ディヴィッド・マレルの小説「一人だけの軍隊」をもとにして作られた
人気シリーズの2作目となる本作は
作品としての質を超越するほどの「価値」を持ったアクション映画であります。
シリーズ1作目「ランボー」に世界から
段階的に哀愁・メッセージ性をそぎ落とし
「ホラー入り豪快アクション」へと変化していくストーリー・キャラクター・演出によって
「活劇性とテクノロジーのせめぎ合い」・「右傾化していくアメリカ」
「シリーズ化による物語の変貌」を体現していく光景は
私に「単純明快系アクション映画」の持つ可能性と
娯楽と時代をつなぐ「見えざる糸」の存在を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「仁義なき戦い」を模したかのような幕切れが
アクション・ヒーローの輝きと限界を体現している点も見逃せません。)
まさに「歴史資料系アクション映画」の雄と呼ぶべき作品であると言えるでしょう。
「邦題」がアメリカ映画界に影響を与えるという怪現象を巻き起こし
「S・スタローン=アクション」というイメージを定着させ
「J・キャメロン流ヒロイン」を確立し
M・カサール&A・ヴァイナの「流儀」を世に示すという
離れ業を成し遂げた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。