映画に感謝を捧ぐ! 「エバー・アフター」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアンディ・テナント監督の「エバー・アフター」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 グリム兄弟の童話「シンデレラ」をもとにして作られた本作は

 

伝統芸と映画的技巧が一体となった恋愛劇であります。

 「シンデレラ」のファンタジー性と1990年代的メッセージが

 バランス良く共存するストーリー

 「挿絵」感溢れる俳優&女優陣・舞台・衣装

 活劇の伝統に則したアクション・シーンが一体となる光景は

 私に「伝統芸能を守る方法」の一形態と

 「歴史」という名のドレスを纏いながら華麗に踊る物語の醍醐味を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (悪役の最期をコミカルに、後日談は軽やかに処理することによって

 高揚感とユーモアのある幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「アメリカ映画流講談」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 アメリカ映画でありながらヨーロッパの香りと

 日本製時代劇の気配を感じさせる作品の一つである本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。