映画に感謝を捧ぐ! 「13日の金曜日 PART2」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスティーブ・マイナー監督の「13日の金曜日 PART2」に
感謝を捧げようと思います。
クリスタル・レイク周辺で巻き起こる惨劇を描いた
人気シリーズの2作目となる本作は
神秘的なダーク・ヒーローによって外見以上の高みへと
導かれてしまったホラー映画であります。
哀しい生と死を体現した男が
己を過信し、単独行動を取る者・奔放な愛を謳歌する美男美女に
「恐怖&死」を教えていく光景は
私に「孤独の闇に囚われた魂が、自らを生んだ世界に復讐する」構図と
「暴力的能力のみが過剰に発展してしまった」存在の悲哀を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「複数の死」は死者を命から数へと変化させてしまう事を
暗示した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「無意識のうちに社会論&人間論へと導かれてしまった」
軽量ホラー映画であると言えるでしょう。
ホラー映画史を彩る猛将「ジェイソン」のデビュー作であると同時に
「13日の金曜日シリーズ」の様式美が確立されていく過程を示した
作品でもある本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。