映画に感謝を捧ぐ! 「フラバー うっかり博士の大発明」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・スティーブンソン監督の「フラバー うっかり博士の大発明」に
感謝を捧げようと思います。
弾力性物質「フラバー」がもたらす珍騒動を描いた本作は
アニメと実写の味わいが程よく混ざり合った
ファミリー向け映画の雄であります。
人情喜劇・陰謀劇・SF・ミュージカルの持ち味を兼ね備えたストーリー・音楽・キャラクター
技巧的でありながらもユーモアのある映像表現&メカデザイン
漫画的味わいのある舞台が一体となる光景は
私に「無邪気さと迷惑さは紙一重の存在である」という教えと
喜劇的味わいのある暴力描写の醍醐味を目の当たりにする機会をもたらしました。
(画期的な発明を見せながら「恋愛劇的」な幕切れへと着地することによって
「平穏な日常の中に幸せの種子がある」というメッセージを放っている点も
見逃せません。)
まさに「SF系ドタバタ喜劇」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。
浮世離れした主人公と現実的な悪漢の奇妙な対決によって
後年のコミック・ムービーに対する道しるべとなった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。