映画に感謝を捧ぐ! 「タイムリーパーズ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェイソン・バトラー監督の「タイムリーパーズ」に  感謝を捧げようと思います。  謎の屋敷で出会った男女6人の運命を描いた本作は  2010年代における「映画事情」の一端を写し出す作品であります。  限定された空間・登場人物6人で「人類を救うための闘い」を描くという  困難なミッションを  CGの多用・状況説明台詞・暗めの映像  登場人物を極限まで記号化するによって達成しようという挑戦は  私に「2010年代流軽量SF映画」における  タイムスリップ・隕石・ウィルス感染・モンスターの万能ぶりに  心打たれる機会をもたらしました。  (清々しいまでに「科学的な問題」を気にしないハッピー・エンドが  ある種の「癒し&ブラック・ユーモア効果」を発生させている点も見逃せません。)  まさに「冒険映画風タイムスリップSF」史上屈指の珍作であると言えるでしょう。  深みのあるテーマ&謎めいた気配を放ちながら  「暇つぶし規模」に留まる謙虚さが心地良い本作と   生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。