映画に感謝を捧ぐ! 「キートン半殺し」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバスター・キートン監督・主演の「キートン半殺し」に
感謝を捧げようと思います。
外国人街に住む若き芸術家の奇妙な運命を描いた本作は
喜劇と悲劇の混ざり合う世界を軽やかに描いたサイレント喜劇であります。
コミュニケーションのズレが生んだ不幸な結婚生活を
アクション映画的な動作とバラエティ番組的小ネタの限りを尽くして
描くという試みは
私に「喜劇と悲劇が紙一重の存在である」事を再認識する機会と
活劇的エネルギーに満ちた笑いの醍醐味を
満喫する機会をもたらしました。
(犯罪映画&西部劇の香り漂うハッピー・エンドへと着地している点も見逃せません。)
まさに「暴力的ホームコメディ」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
意地悪でありながらもユーモラスに
「人種のるつぼ」アメリカならではの災難を描いたストーリーと
主演男優B・キートンのクールな風貌&ホットな体技が
程よく混ざり合う事によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。