映画に感謝を捧ぐ! 「ゴッドファーザー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はフランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」に  感謝を捧げようと思います。  マリオ・プーゾの同名小説を  彼自身とF・Fコッポラ監督の脚色によって映画化した  人気シリーズの1作目となる本作は  極道映画の歴史とスタッフ・キャスト陣の運命を激動させた  歴史的作品であります。  マフィア抗争とホームドラマ・暴力描写と宗教儀式  陰謀渦巻く世界と上品な音楽・庶民的キャラクターと大作的な舞台&衣装という  対称的な要素をエネルギッシュに融合させることによって生じる  映画的化学反応は  私に「暇つぶし系娯楽映画」の技術&精神を生かした歴史大作の醍醐味と  裏社会の現実とフィクションが複雑なバランスで混ざり合っていく感覚を  もたらしました。  (鑑賞者を静かに突き放す冷徹さと  「運命に翻弄される人間」の哀愁に彩られた幕切れが  ハッピー・エンドにも悲劇にも与さない味わいを生み出す度同時に  映画界の未来を予見している点も見逃せません。)  まさに「実録系極道大作」の開祖と呼ぶべき作品であると言えるでしょう。  映画会社の戦術、F・F・コッポラ監督の野望&出自、マフィア界の思惑が  舞台裏でぶつかり合うことによって  軽量極道映画と大作映画の血を受け継ぐ作品となった本作と   生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。