映画に感謝を捧ぐ! 「ハード・ラッシュ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバルタザール・コルマウクル監督の「ハード・ラッシュ」に
感謝を捧げようと思います。
2008年のアイスランド映画「レイキャビク・ロッテルダム」を
もとにして作られた本作は
凶暴さと無邪気さが交錯する犯罪映画であります。
暴力と陰謀が渦巻くストーリー&演出であるにも関わらず
「遊び」のような雰囲気を感じさせるという現象は
私に「娯楽映画的アクション・シーン」と暴力の相違点と
アメリカ映画の貪欲さが世界に与えた影響
犯罪者に科せられた「呪い」を軽やかに表現する妙技を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(脳天気なハッピー・エンドを装いながら
「犯罪」に魅入られた人間の宿命を暗示する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「犯罪ごっこ系アクション映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
主演男優M・ウォールバーグが放つ「庶民的ムード」と
凶悪且つ滑稽な悪人たちの姿が
優等生的な犯罪劇に味わい&説得力を与える姿が心地良い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。