映画に感謝を捧ぐ! 「夜明けのカウボーイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロバート・N・ブラットベリー監督の「夜明けのカウボーイ」に
感謝を捧げようと思います。
父を殺した強盗団を追う男と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
素朴にして躍動的な西部劇であります。
西部劇の定番&娯楽的ご都合主義を忠実になぞった物語を
銃撃戦よりも移動アクション&肉弾戦を重視したアクションと
感動誘発&説明台詞を抑制したスピード感溢れるストーリー展開によって
補強する手法は
私に「法治主義」が定着する前のアメリカ社会と
適性範囲のスケール感を保つ事によって「突っ込み所」を覆い隠し
わかりやすさと痛快さに溢れた作品を提供する
サービス精神に触れる機会をもたらしました。
(清々しいほどに予測を裏切らないハッピー・エンドでありながら
複雑な心境にさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「肉弾&馬術系西部劇」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
映画が「心地良い暇つぶし」だった時代と
娯楽西部劇を形成する基本原則を象徴する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。