映画に感謝を捧ぐ! 「ビッグ・ウェンズデー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・ミリアス監督の「ビッグ・ウェンズデー」に  感謝を捧げようと思います。
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ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21

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   3人の凄腕サーファーと彼らを取り巻く人々の  運命を描いた本作は  時代と共に変化していく存在&不変の存在を描きつつ    1960~70年代のアメリカを写し出した青春映画であります。  サーフボードを巧みに操り、荒波を乗りこなしながらも  「時代の移り変わり&ベトナム戦争」と言う名の波に翻弄される男たちの姿を  1970年代と80年代を融合させたかのようなスタイルで描くという試みは  私に「奔放に生きる男たち&サーフィン」への愛と  「スポーツ・ヒーローの光と闇」を娯楽的に表現する手法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (人生の移り変わりを「季節」にたとえる文学的発想と  男気に包まれながらも「苦味」が漂う幕切れが  典型的ハッピー・エンドにはない「現実感」を感じさせる点も見逃せません。)      まさに「アメリカの過渡期」をスポーツ映画的に写し出した  作品であると言えるでしょう。    時代に抗ってでも「我流」を貫こうとする男たちに対する  複雑な思いがこもったストーリーが  後年の「地獄の黙示録」に通じる気配を感じさせる本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。