映画に感謝を捧ぐ! 「パワープレイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマーティン・バーク監督の「パワープレイ」に
感謝を捧げようと思います。
ヨーロッパの小国で繰り広げられる
クーデター計画の行方を描いた本作は
冷徹にして軽快な陰謀劇であります。
軍事力と策略を武器とした「クーデター」への道のりを
アクション・サスペンス・ホームドラマ・ドキュメンタリーの手法を
使い分けながら描くという試みは
私に「ゲーム感覚で歴史が動いていく」光景
「権力&武力」の麻薬性
人間の作った「計画」によって人間の心が変化していく現象を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(力による支配を「民主主義的言葉」で美化する幕切れが
歴史が「勝者」に都合良く脚色される存在である事を象徴している点も見逃せません。)
まさに「非実話系内戦映画」史上屈指の静かさと
非情さに包まれた作品であると言えるでしょう。
純然たるフィクションであっても
歴史の舞台裏をのぞき見る感覚と
娯楽的スリル&サスペンスを兼ね備える作品と
なりうることを証明した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。
追伸 このたび「戦争」カテゴリーが
100件に到達いたしました。
改めて、皆さんのご支援に深い感謝を!!!。