映画に感謝を捧ぐ! 「レンブラント 描かれた人生」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアレクサンダー・コルダ監督の「レンブラント 描かれた人生」に  感謝を捧げようと思います。 オランダの画家「レンブラント・ファン・ライン」の  生涯をもとにして作られた本作は  文学と娯楽の特性が混ざり合う伝記映画であります。  奔放過ぎる精神・愛妻心・画家力によって  波瀾万丈の人生を送った男と  彼を取り巻く人々の姿を  ホラー・コメディ・ドラマ・恋愛劇の技法を  バランス良く配合しながら描くという試みは  私に「人生」の持つ娯楽的可能性と  天才と共に生きることの楽しさ&厳しさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (主演男優C・ロートンの硬軟交わる名演と ハッピー・エンドにも悲劇にも属さない静かな幕切れが  人生の神秘性を体現している点も見逃せません。)  まさに「悲喜劇系実話系映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  偉人伝と破滅型芸人伝の間を  舞台的且つ軽やかに渡り歩く姿が心地良い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。