映画に感謝を捧ぐ! 「インナースペース」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョー・ダンテ監督の「インナースペース」に
感謝を捧げようと思います。
小型化装置の実験に参加したパイロットと
運命の悪戯によって
彼を体内に入れてしまった男の運命を描いた本作は
喜劇と活劇が奇妙なバランスで共存するSF映画であります。
「体内にいる男」とコンビを組むという発想
巻き込まれ映画の王道
漫画的メカ&映像テクノロジーが合体することによって
冒険映画とドタバタ喜劇が融合した世界が生成されるという現象は
私に、娯楽的サービス精神とSF的アイデアの平和的共存に
挑む人々の姿と
コンビ映画の持つ「可能性」の大きさに接する機会をもたらしました。
(シリーズ化&西部劇への思いが混ざり合ったかのような
奇妙な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「喜劇系SF映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。
1966年の映画「ミクロの決死圏」と
1980年代風味が混ざり合うことによって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。