映画に感謝を捧ぐ! 「十六文からす堂 千人悲願」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は萩原章監督の「十六文からす堂 千人悲願」に
感謝を捧げようと思います。
山手樹一郎の同名小説をもとにして作られた本作は
多彩な出演者&娯楽要素を詰め込むことによって
TVバラエティ&歴史資料の香りを放つ時代劇映画であります。
勧善懲悪時代劇の伝統と
西洋風コメディ・西部劇・ミュージカルの手法が一体となる光景は
私に「MTV&アイドル映画的ムードを持った時代劇」に触れる機会と
映画の中で「TV時代劇のスタイル」が確立されていく現象を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(どんでん返しサスペンス級の豪快さを持った
「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)
まさに「和洋折衷系時代劇」の一形態を示した作品であると言えるでしょう。
後年のTVシリーズに通じる道を切り開いた記念碑的作品である本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。