映画に感謝を捧ぐ! 「ボルケーノ・シティ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマイケル・サルナ監督の「ボルケーノ・シティ」に  感謝を捧げようと思います。    LAを襲う大災害に巻き込まれた  人々の運命を描いた本作は  豪快にして堅実な災害映画であります。  自然災害と人質救出劇をつなぎ合わせる豪快さと  CG映像&状況説明台詞を駆使して  「世界滅亡の危機」を煽り立てる手法が一体となる光景は  私に「自然界における人間の小ささ」を  軽量映画的に表現する技法と  限られた予算&人員でスケール感を高めようとする人々の奮闘ぶりに  心打たれる機会をもたらしました。  (1978年の映画「ゾンビ」の終幕を  脳天気なハッピー・エンドに変換したかのような  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「天災&人災のコンビ映画」と呼びたくなる  珍作であると言えるでしょう。  パニック・ムービーの衣を纏いながら  災害よりも個人的事情を重視するストーリー展開と  作り物感満載の映像が  暇つぶし規模のスリルとブラック・ユーモアを醸し出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。