映画に感謝を捧ぐ! 「夕陽の群盗」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・ベントン監督の「夕陽の群盗」に  感謝を捧げようと思います。
夕陽の群盗 [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-05-13

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   徴兵を逃れるため  西を目指す青年の運命を描いた本作は  犯罪映画&サクセス・ストーリーの味わいと  1970年代気質が生んだ  異色の西部劇であります。  人情と不人情が渦巻く「盗賊団の旅」を  勧善懲悪の枠に捕らわれることなく描いたストーリー    自然美溢れる風景・情緒ある音楽  自由の持つ爽快さと危うさを体現した    人間味あるキャラクター  娯楽的アクションではなく「暴力」として描かれた  銃撃戦&処刑シーンが一体となる光景は  私に、いかなる選択にも「天国と地獄」が存在するという教えと  人間の持つ「適合力」の光と闇に触れる機会をもたらしました。  (欲得ずくとも友情とも解釈可能な男二人の関係が  ある種の感動を呼び起こす  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「陰性青春西部劇」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。  激動の時代によって得るもの&失われていくものと  疑心暗鬼の関係を続けていくことによって  成長していく「絆」が  王道西部劇とは異なる苦味と感動を呼び起こす本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。