映画に感謝を捧ぐ 「フォーチュン・クッキー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーク・ウォーターズ監督の「フォーチュン・クッキー」に  感謝を捧げようと思います。  メアリー・ロジャーズの小説「フリーキー・フライデー」をもとにして作られた  2作目の映画となる本作は  独自のバランス感覚を持った喜劇映画であります。    ディズニー流ファミリー映画主義と  「入れ替わり映画」の王道を守りながら  青春映画的アウトロー性を発揮することに挑んだ  ストーリー・演出・音楽は  私に「先読み容易な映画」ならではの楽しさと  入れ替わり映画の醍醐味が「自己の客観視」にあることを  説教臭を緩和しながら表現する技法を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (コメディ的終幕→ライブ系エンドロールという  特殊な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「MTV式ファミリー映画」の静かなる強豪作であると言えるでしょう。  娯楽的わかりやすさ・適正速度・アイドル的華やかさを追求した映像が  娯楽映画的ご都合主義と論理性のバランス感覚に秀でた  物語を光り輝かせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。