映画に感謝を捧ぐ! 「フランティック」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロマン・ポランスキー監督の「フランティック」に
感謝を捧げようと思います。
パリ旅行中に失踪した妻を捜す
アメリカ人医師の運命を描いた本作は
巻き込まれサスペンス・冒険映画・外国旅行講座が
奇妙なバランスで共存する作品であります。
外国旅行にありがちなトラブルを
娯楽的に加工したストーリー
冒険映画&観光旅行的でありながらも陰鬱さを感じさせる映像
主演男優H・フォードのクールさが一体となる光景は
私に、外国旅行における「意思疎通力・経済力・冷静さ」の重要性と
「些細なトラブルを大問題に発展させる」手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「アメリカ映画流ハッピー・エンド」でありながらも空しさを感じさせる
不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「陰性のパリ旅行記」と呼びたくなる
サスペンス映画であると言えるでしょう。
壮絶なる「不運の連鎖」と孤独感によって
外国旅行講座&犯罪講座の領域に達した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。