映画に感謝を捧ぐ！　「ダーク・グラビティ」

ＳＦ 映画
　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。 　今回はジェフリー・ランドー監督の「ダーク・グラビティ」に 　感謝を捧げようと思います。 　　加速器の暴走がもたらす怪現象に翻弄される 　科学者の運命を描いた本作は 　マニア精神・大衆娯楽精神・ハッタリ精神が共存する 　驚愕のＳＦ映画であります。 　災害映画の王道・娯楽映画的ご都合主義 　パラレル・ワールド論・小市民感覚を 　強引に融合させることによって誕生したストーリーと 　清々しいほどの既視感＆作り物感溢れる映像が 　一体となる光景は 　私に豪快極まるストーリー展開が「主人公への共感」を 　もたらすという怪現象と 　世界の危機を描きながら「スケール感」を感じさせない事こそが 　軽量ＳＦ映画の味わいであることを再認識する機会を 　もたらしました。 　（優等生的ハッピー・エンドであるにもかかわらず 　論理性を超越した「勧善懲悪」ぶりに圧倒される 　幕切れとなっている点も見逃せません。） 　まさに「世界崩壊系ＳＦ映画」史上屈指の怪作であると言えるでしょう。 　スタッフ陣の奇抜すぎる発想＆娯楽的貪欲さによって 　「素晴らしき哉・人生！」・「フォーガットン」 　「ツイスター」・「デイ・アフタートゥモロー」が 　混ざり合う世界が生まれる現象に遭遇させてくれた本作と 　生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を！！！。