映画に感謝を捧ぐ! 「悪魔スヴェンガリ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアーチー・メイヨ監督の「悪魔スヴェンガリ」に  感謝を捧げようと思います。 ジョージ・ルイ・デュ・モーリアの小説「トリルビー」を もとにして作られた本作は 映像倫理の枠を守りながら 人間の娯楽感情を網羅することに挑んだ挑戦作であります。  怪奇恐怖・恋愛劇・喜劇・アイドル映画を融合させた  ストーリー・キャラクター・演出を生成した  スタッフ・キャスト陣の貪欲さ&技術力は  私に「ジャンル融合型映画」の序曲と  愛と怪奇の秘めたる絆を目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドと悲劇が紙一重の位置に存在することを示した  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「純愛系モンスター映画」の古典と呼ぶにふさわしい  怪作であると言えるでしょう。  一人の女性と出会うことによって「愛」に目覚めた男たちの運命と  残酷な状況を巧みに抽象化する事によって想像力を刺激する  映像技に心打たれる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。