映画に感謝を捧ぐ! 「生きていた野良犬」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は舛田利雄監督の「生きていた野良犬」に  感謝を捧げようと思います。
生きていた野良犬 NYK-808 [DVD]
日活 オフィスワイケー
2012-02-29

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藤原審爾の小説「くたばれ」を  もとにして作られた本作は  異文化交流の味わいを感じさせる仇討ち映画であります。  日本映画的舞台&キャラクターと  西洋映画的アクションが共存する物語が  勢い任せに進行していく光景は  私に、東洋的情緒と西洋的活劇感  極道渡世のスリルと愚かしさを  同時に味わう機会をもたらしました。  (「法的な決着」にこだわり続ける主人公の姿と  勧善懲悪でありながら空しさを感じさせる幕切れが  極道映画に対する皮肉を放っている点も  見逃せません。)  まさに「和洋折衷系極道映画」の軽快なる  強豪作であると言えるでしょう。  仇討ち系極道映画の王道に即しながら  王道に疑問を呈するかのような雰囲気を感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。