映画に感謝を捧ぐ! 「楽園をください/シビル・ガン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はアン・リー監督の「楽園をください/シビル・ガン」に    感謝を捧げようと思います。 ダニエル・ウッドエルの小説「WOE TO LIVE ON」を  もとにして作られた本作は  様々な娯楽要素が集結する西部劇映画であります。  西部劇・青春映画・史劇・戦争映画の持ち味を合体させつつ  「南北戦争」に対する人々のイメージに抗ったストーリー&キャラクター   アジア流極道映画とアメリカ西部劇を融合させた  アクション・シーン  膨大なる物量・人員がもたらす「歴史大作の香り」が  一体となる光景は  私に「東西文化交流」の一形態・歴史における「正義」の流動性    アメリカ人種事情の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽的盛り上げハッピー・エンドに背を向けた静かな幕切れが  アメリカ史の分岐点に立つ人々の「希望と不安」を  象徴している点も見逃せません。)  まさに「集団抗争&青春西部劇」の雄と  呼びたくなる作品であると言えるでしょう。  アメリカ流青春映画と東映流極道映画の風味が  混ざり合った人間模様と  娯楽的軽快さ&派手さを保ちつつ  「銃の暴力」をリアルに写し出そうとするアクション・シーンが  歴史の転換期を生きる人々の思いと  戦いの麻薬性&空しさを写し出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。