映画に感謝を捧ぐ! 「燃える昆虫軍団」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジュノー・シュウォーク監督の「燃える昆虫軍団」に  感謝を捧げようと思います。
燃える昆虫軍団 [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2015-06-10

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発火能力を持つ昆虫に立ち向かう  昆虫学者の運命を描いた本作は  人間論と見世物精神が交錯するモンスターSFであります。  ホラー・アクション・ドキュメンタリーの手法を兼ね備えた  ストーリー&演出と  特撮的迫力・怪奇的恐怖・人間味に溢れた特殊効果が一体となる光景は  私に、一言の台詞も発することなく「命&知性」を感じさせるモンスターの醍醐味と  復讐心と探求心が歪んだ形で混ざり合った人間の恐ろしさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (活劇的ハッタリ感が心地良い邦題と  悲劇でありながらも「サクセス・ストーリーの輝き」を感じさせる  不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「文学的見世物映画」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。  儚き生を熱く生きる昆虫たちと  彼らを憎みつつ、魅了された男の危険な交流が  スリル・哀愁・男気を感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。