映画に感謝を捧ぐ! 「燃える昆虫軍団」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジュノー・シュウォーク監督の「燃える昆虫軍団」に
感謝を捧げようと思います。
発火能力を持つ昆虫に立ち向かう
昆虫学者の運命を描いた本作は
人間論と見世物精神が交錯するモンスターSFであります。
ホラー・アクション・ドキュメンタリーの手法を兼ね備えた
ストーリー&演出と
特撮的迫力・怪奇的恐怖・人間味に溢れた特殊効果が一体となる光景は
私に、一言の台詞も発することなく「命&知性」を感じさせるモンスターの醍醐味と
復讐心と探求心が歪んだ形で混ざり合った人間の恐ろしさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(活劇的ハッタリ感が心地良い邦題と
悲劇でありながらも「サクセス・ストーリーの輝き」を感じさせる
不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「文学的見世物映画」と呼びたくなる怪作であると言えるでしょう。
儚き生を熱く生きる昆虫たちと
彼らを憎みつつ、魅了された男の危険な交流が
スリル・哀愁・男気を感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。