映画に感謝を捧ぐ! 「ヒーローをぶっ飛ばせ!」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリスチャン・セスマ監督の「ヒーローをぶっ飛ばせ!」に  感謝を捧げようと思います。 金曜の夜に巻き起こる  複雑怪奇な闘いを描いた本作は    時代の空気を豪快に詰め込んだ犯罪映画であります。  泥棒映画・恋愛映画・ドタバタ喜劇の定番要素  各種アクション・シーン、映画マニア的小ネタ  サスペンス的どんでん返し・群像劇の表現法を  出たとこ勝負的に詰め込んでいく手法は  私に「力業で結びつけられていく人間関係」の面白さと  脳天気に進行していく暴力&陰謀が「滑稽劇」の領域に  達する現象に接する機会をもたらしました。  (少ない登場時間で存在感を放つ「D・トレホの風貌」と  西部劇&漫才の香り漂う不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「暴力系アクション・コメディ」の軽やかなる強豪作であると言えるでしょう。  Q・タランティーノ風味、イタリア西部劇の香り  2000年代の空気が絡み合うことによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。