映画に感謝を捧ぐ! 「女子大生・恐怖のサイクリングバカンス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・フュースト監督の「女子大生・恐怖のサイクリングバカンス」に  感謝を捧げようと思います。   フランス旅行に出かけた女性2人の  運命を描いた本作は  見世物性と教訓性が共存する  「巻き込まれサスペンス」であります。  言葉の壁・怪しげな登場人物の嵐  スケール感&状況説明台詞の抑制によって  王道的な状況が複雑怪奇化していく現象は  私に「個人旅行のリスク」・「外国旅行における通訳の必要性」  娯楽映画における「見せたいポイントを絞る」ことの大切さを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (清々しいまでに「ホラー的煽り」を追求した邦題と  ハッピー・エンドでありながら不吉さを感じさせる  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「サスペンス系外国旅行マニュアル」の  歴史に輝く作品であると言えるでしょう。  娯楽映画的サービス精神・旅行に対する観察眼  心理的追いつめに対するこだわりが炸裂する本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。