映画に感謝を捧ぐ! 「乱気流 タービュランス・アタック」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフレッド・オーレン・レイ監督の「乱気流 タービュランス・アタック」に
感謝を捧げようと思います。
自動操縦システムの暴走がもたらす
旅客機墜落の危機を描いた本作は
マニア感覚とビジネス感覚が共存する
航空パニック映画であります。
1970~90年代の映画を詰め合わせた
ストーリー&演出と
安物感満載の特殊効果が一体となる光景は
私に「和やかな気分でスリルを味わう」心地よさと
娯楽映画的学習精神の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「歴史は繰り返す」という言葉を
象徴するかのような幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「モンスター映画風災害SF映画」史上屈指の
緩やかさ&懐かしさを誇る珍作であると言えるでしょう。
残酷な状況を曖昧化する配慮
スケール感を抑え、物語を単純化する事によって
予算・人員の浪費を避ける合理性
娯楽映画にありがちな要素を並べるサービス精神によって
大作映画にはない親近感と
暇つぶし規模の楽しさを感じさせてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。