映画に感謝を捧ぐ! 「ネバーサレンダー 肉弾突撃」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロエル・レイネ監督の「ネバーサレンダー 肉弾突撃」に  感謝を捧げようと思います。  WWE所属のプロレスラーが海兵隊員に扮する  人気シリーズの2作目となる本作は  2006年の映画「ネバーサレンダー 肉弾凶器」の流れを受け継ぎつつ  方向転換を図ったアクション映画であります。  主演男優T・デビアスの放つ「80年代ヒーロー風味」  2000年代の時事ネタと1980~90年代風アクション映画を  単細胞的に組み合わせつつ  「アイドル映画的主人公アピール」から  「海兵隊アピール」へと変化していくストーリー  表面的派手さを徹底追求した映像表現&音楽の数々が   一体となる光景は  私に「アクション映画とプロレスの類似点」・「武術とプロレスの相違点」  勢いによって論理性を打ち砕き  「見せたい部分」のみを追求する娯楽映画の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。   (後日談に走らず、軽やかに幕を閉じる潔さが  ライブ的な魅力を放っている点も見逃せません。)  ある意味本作は「アイドル映画系アクション映画」史上屈指の  メッセージ性を持つ作品であると言えるでしょう。  戦いによるトラウマを「さらなる戦い」によって克服していく主人公の勇姿と  「娯楽映画的戦闘シーン」を網羅するかのようなアクション・シーンの数々が  見世物小屋的楽しさと破壊的なユーモアを醸し出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。