映画に感謝を捧ぐ! 「チーチ&チョン スモーキング作戦」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルー・アドラー監督の「チーチ&チョン スモーキング作戦」に
感謝を捧げようと思います。
C・マリン&T・チョン扮する2人組の珍道中を描いた本作は
時代の過渡期を豪快に行く道中喜劇であります。
1970年代的アウトロー性と80年代的脳天気さが
混ざり合ったストーリー・キャラクター・小ネタが
ドラッグの魅力&害・警察の腐敗・麻薬ビジネスの内幕を
軽やかに写し出す現象は
私に「悪ノリ的笑い」がメッセージと化していく光景と
「1970年代後半」の一端に触れる機会をもたらしました。
(反道徳的&不条理的でありながら
和やかさ&「宴の後」ならではの寂しさを感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「バラエティ番組風社会派ドラッグ・コメディ」と
呼びたくなる珍品であると言えるでしょう。
「イージー・ライダー」・「トレインスポッティング」を
お笑い番組化したかのような空気と
ドタバタ喜劇・犯罪映画・音楽映画のエッセンスが
特殊なバランスで共存する姿が
馬鹿馬鹿しくもほろ苦い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。