映画に感謝を捧ぐ! 「サイモン・バーチ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマーク・スティーヴン・ジョンソン監督の「サイモン・バーチ」に  感謝を捧げようと思います。 ジョン・アーヴィングの小説「オーエンのために祈りを」を  もとにして作られた本作は  陰陽が不思議なバランスで共存する少年映画であります。  コメディ&漫画的なキャラクターを駆使して  宗教・家族をシリアスに語るストーリーと  家族向けコメディ&人情劇の風味を感じさせる  演出が一対となる光景は  私に「J・アーヴィング流とディズニー流サービス精神のせめぎ合い」が生んだ  シリアスな題材をユーモラスに語る妙技の  一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (生と死がユーモア&人情味溢れる形で繋がっていく  神秘的な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「宗教映画系ホームドラマ」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  陰性のストーリー&キャラクターを  娯楽的映像技&人情味で包んだ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。