映画に感謝を捧ぐ! 「死霊館」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェームズ・ワン監督の「死霊館」に  感謝を捧げようと思います。  1971年のロード・アイランドで発生した  怪現象をもとにして作られた本作は  「エクソシスト」系ホラー界の静かなる強豪作であります。  館系ホラーの王道・アトラクション・ムービーの描写  犯罪捜査的アプローチ・戦いに生きる人間の宿命宗教の閉鎖性に対する警鐘が  1本のホラー映画内で共存する光景は  私に「典型的風景」に個性を与えると同時に  「殺人」に依存することなくスリル&サスペンスを  高めようとする人々の奮闘ぶりに  接する機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドでありながらも不吉な幕切れが  終わりなき戦いに身を投じる人々の思いと  ホラー映画事情を体現している点も見逃せません。)  まさに「実話系ホラー」史上屈指の勇気と  丹念さを誇る作品であると言えるでしょう。  ホラー映画特有の「突っ込み要素」を緩和しようとする配慮と  見世物小屋精神・歴史に学ぶ精神  風刺精神・人情が共存する本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。