映画に感謝を捧ぐ! 「マッド・ラブ(1995年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアントニア・バード監督の「マッド・ラブ(1995年版)」に
感謝を捧げようと思います。
シアトルの高校に通う男女の恋模様を描いた本作は
道中劇と格差恋愛劇の気質を兼ね備えた恋愛映画であります。
家庭的な男性と浮世離れした女性が出会う事によって
生じた「化学反応」を
MTV風青春映画・アウトロー系道中記・ホームドラマ・難病映画の手法を
使い分けながら描いていくという試みは
私に「異文化交流」の魅力&危険性と
アウトロー性と教訓系のバランス感覚を保ちながら描かれた
「逃避行」の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(1960~70年代系アウトロー映画とは一線を画した「理性的決着」が
人生の過渡期をより鮮明に写しだしている点も見逃せません。)
まさに「青春軽道中映画」の穏健なる強豪作であると言えるでしょう。
スター映画にはない庶民的ムードと
犯罪系逃亡劇とは異なる形の「スリル&サスペンス」が味わい深い本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。