映画に感謝を捧ぐ! 「裸のジャングル」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はコーネル・ワイルド監督・主演の「裸のジャングル」に
感謝を捧げようと思います。
ジャングルの住民たちから「獲物」として狙われる身となった
白人ハンターの運命を描いた本作は
後年のアクション映画に様々な影響を与えた
「逃亡劇」であります。
ジャングルで繰り広げられる命がけの「追いかけっこ」が
驕れる近代社会に対する自然の怒り
裸となった人間の無力さ・極限状態における人間心理を
体現するという現象は
私に、アクションが「言葉」を越えるメッセージを放つ光景と
勇敢さと残酷さが紙一重の存在であるということを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(西部劇的なハッピー・エンドでありながらも
文化の違い・憎しみを越えた「男の絆」の誕生を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに単純明快にして文学的な
「異文化交流系アクション映画」であるといえるでしょう。
敵を倒すことよりも「食料を得る」事に苦闘する主人公の姿と
「会話」を最小限度にとどめながら進行する人間模様によって
娯楽アクションの枠を越えた領域に達した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。