映画に感謝を捧ぐ! 「プロフェシー/恐怖の予言」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・フランケンハイマー監督の「プロフェシー/恐怖の予言」に
感謝を捧げようと思います。
森林調査を依頼された医師と
同行した妻の運命を描いた本作は
メッセージ性と見世物性がせめぎ合うモンスター映画であります。
社会風刺&環境保護を訴える作品から
軽量モンスター映画へと向かう
大胆不敵ななストーリー&演出は
私に「社会派要素と大衆娯楽要素が作品内でぶつかり合う」現象と
人間社会の持つ「パラドックス」の一端を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(根本的な問題を解決することなく訪れる幕切れが
スタッフ陣の葛藤を写し出している点も見逃せません。)
まさに「生真面目系モンスター映画」の苦しみを
体現する作品であると言えるでしょう。
J・フランケンハイマー監督の「硬派さ」と
モンスター映画の王道が混ざり合うことによって
複雑怪奇な作品へと変異した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。