映画に感謝を捧ぐ! 「トラップ(2014年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はヤニック・セレ監督の「トラップ(2014年版)に  感謝を捧げようと思います。
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2015-04-03

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  地雷を踏んでしまった兵士「デニス」の運命W下がいた本作は  「ノー・マンズ・ランド(2001年版)」・「リミット(2010年版)」の  流れを汲む戦争映画であります。  「動けない人間」を物語の中心に据える  状況説明を極限まで抑制する  映像的躍動感&スケール感を段階的に縮小させるという  大胆な手法に挑む勇気と  反娯楽的な方法で「娯楽的スリル&サスペンス」を  維持する技術力が一対となる光景は  私に「物理的制約による精神的スケール感の広がり」と  「主人公と鑑賞者が痛みを共有する感覚」を  もたらしました。  (「善意が仇となる」決着→希望のメッセージが絶望に変化するエンドロールが  戦争の非人道性・運命の不条理・言葉の魔力を  より鮮明化している点も見逃せません。)  まさに「空間限定系戦争映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  台詞に依存することなく「戦争&物質主義」の空しさを写し出す本作と    生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。