映画に感謝を捧ぐ! 「マンハッタン殺人ミステリー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウディ・アレン監督・主演の「マンハッタン殺人ミステリー」に
感謝を捧げようと思います。
隣人の死に疑問を抱く女性と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
シリアスとコミカルが特殊なバランスで交錯する推理映画であります。
1本の映画内において
ミステリーの定番に即したストーリーと
W・アレン流コメディならではの会話アクション・映像技・音楽が
共存するという現象は
私に、サスペンスとコメディの「秘めたる相性の良さ」と
素人による犯罪&犯罪捜査の難しさと滑稽さを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(愛憎渦巻く「決着の付け方」が
ハードボイルドを皮肉ったような空気を放っている点も
見逃せません。)
まさに「夫婦漫才系サスペンス喜劇」と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
「アニー・ホール」等で名高い名コンビの再会と
推理小説を上品且つ喜劇的に加工する着想に心打たれる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。