映画に感謝を捧ぐ! 「プリズン・フリーク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はボブ・オデンカーク監督の「プリズン・フリーク」に
感謝を捧げようと思います。
ジム・ホグシャーの小説「You Are Going to Prison」を
もとにして作られた本作は
ブラック・ユーモアと男気に彩られた刑務所映画であります。
刑務所映画&復讐映画の王道を組み合わせたストーリーを
青春映画&コメディ的な演出法で映画化するという試みは
私に「残酷さと滑稽さの類似性」と
刑務所の持つ「学習効果」の一端を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ダーティーでありながらも和やかな決着→幕切れが
勧善懲悪的ハッピー・エンドにはない味わいを花lっている点も見逃せません。)
まさに「刑務所喜劇」の雄と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。
脳天気な外見の中に「女性」をほとんど登場させない潔さと
「環境と人間の関係」・「復讐の狂気」・「権力者の傲慢」を
えぐり出す鋭さを兼ね備えた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。