映画に感謝を捧ぐ! 「VOLCANO 2012」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマッド・コッド監督の「VOLCANO 2012」に  感謝を捧げようと思います。  北米最大級の火山噴火に立ち向かう  人々の運命を描いた本作は  王道的にして奇策的な災害映画であります。  災害映画の方程式とタイムスリップSFを  組み合わせるという発想  SF的災害対策とアクション映画的避難劇が  交互に繰り広げられるストーリー展開  ニュース映像を利用して「状況説明台詞」を  多用する手法  軽量CG満載の映像が一体となる光景は  私に「複数の娯楽要素を共存させること」の秘めたる効能と  「アメリカ的スケール感&傲慢さ」を映画的に表現する妙技の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ラブコメ要素」によってSF的問題点を隠蔽する  知略に長けた幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル混在系災害映画」屈指の珍作であると言えるでしょう。  強引なるジャンルつなぎ&時間操作と  軽量映画的省力化&ごり押し精神が炸裂する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。