映画に感謝を捧ぐ! 「ニューヨーク2014」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレクサンダー・イェレン監督の「ニューヨーク2014」に
感謝を捧げようと思います。
謎のモンスター化現象に立ち向かう人々の運命を描いた本作は
便乗商品映画の雄「アサイラム」と
「狼男伝説」が融合する事によって生を受けた珍作であります。
モンスター・ホラー、SF、アクション、陰謀劇を混ぜ合わせ
娯楽的ご都合主義を余すところなく詰め込んだストーリーを
省力化精神溢れる特殊効果を駆使して映像化するという試みは
私に「娯楽映画の歴史」を軽量映画的に表現する手法と
終始「暇つぶしレベル」で進行する物語&映像の醍醐味を
満喫する機会をもたらしました。
(邦題作りにおける「過去作」の重要性を
象徴する邦題と
映画史上希に見るほどの「大ざっぱさ」を誇る
ハッピー・エンドが
娯楽映画に対するブラック・ユーモアとなっている点も
見逃せません。)
まさに「2010年代式狼男伝説」の歴史に残る
怪作であると言えるでしょう。
「狼男」・「アウトブレイク」・「ザ・ロック」等を
闇鍋的に詰め込む事によって
笑って許したくなる馬鹿馬鹿しさと
商業映画的学習精神に溢れた
モンスター映画となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。