映画に感謝を捧ぐ! 「北極無宿」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はバスター・キートン&エディ・クライン監督の「北極無宿」に
感謝を捧げようと思います。
雪原の町を彷徨うガンマンの運命を描いた本作は
世にも奇妙な組み合わせを堪能させてくれる
サイレント喜劇であります。
氷河期・西部劇の時代・1920年代を強引に融合させた舞台
冒険映画・愛憎劇・泥棒映画・ドタバタ喜劇が
混ざり合ったストーリー
主演男優B・キートンのクール且つユーモラスな無法者ぶりが一体となる光景は
私に論理の枠をもろともせずに突き進む「アウトロー系エンターテインメント」の味わいと
舞台の特性を生かしたアクション・コメディ描写の醍醐味を
満喫する機会をもたらしました。
(サスペンス映画に勝るとも劣らぬ「どんでん返し」によって
人間の想像力が持つ可能性を示している点も見逃せません。)
まさに「ジャンル融合型サイレント喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
SF的発想・凶暴な状況をコミカルに表現する技
活劇的身体能力に彩られた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。