映画に感謝を捧ぐ! 「こちら55号応答せよ! 危機百発」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は野村芳太郎監督の「こちら55号応答せよ! 危機百発」に
感謝を捧げようと思います。
暴力団組長襲撃事件の実行犯を追う
刑事コンビの運命を描いた本作は
時代の空気と喜劇技法が生んだ
奇妙な刑事コンビ映画であります。
刑事コンビ映画&人情劇の定番に即したストーリーを
バラエティ番組のスタイルで映画化するという試みは
私に、「お笑いと歌手の関係」が逆転しつつある時代の香りと
喜劇とサスペンスの秘めたる近似性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドでありながらも哀愁漂う幕切れが
男の純情&人生の奥深さを写し出している点も見逃せません。)
まさに「和製コント系刑事映画」の雄と呼びたくなる
作品であると言えるでしょう。
TV&お笑い界の潮流となった名コンビ
人情劇の歴史に輝く強豪・1960~70年代を彩る歌い手たちが
一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。