映画に感謝を捧ぐ! 「エアポート タービュランス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョージ・メンデラック監督の「エアポート タービュランス」に  感謝を捧げようと思います。  政府機関のハリケーン調査機に乗り込んだ  人々の運命を描いた本作は  災害映画史上屈指の「謙虚さ」を誇る作品であります。  「ハリケーン」による被害描写を最小限度にとどめ  ヒロインの内面・仲間たちの家族事情・上層部との対立  機内とその周辺の描写に重きを置くという手法は  私に「スケール感」を抑制したストーリー&演出によって  予算・テクノロジー的制約を補う妙技と  道中劇と災害映画の定番要素が融合した物語の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (清々しいまでに「身内重視主義」なハッピー・エンドが  自然界における「人間」の小ささを象徴している点も見逃せません。)  まさに「冒険映画風災害映画」屈指の堅実作であると言えるでしょう。  「ツイスター」・「乱気流/タービュランス」・「エグゼクティブ・デシジョン」を  有効活用しつつ  軽量映画的スケール感&人間模様を保ち続ける姿が微笑ましい本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。