映画に感謝を捧ぐ! 「アイス・クエイク」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はポール・ジラー監督の「アイス・クエイク」に
感謝を捧げようと思います。
冬のアラスカで発生した自然災害に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
大胆にして細心な軽量災害映画であります。
「専門家」をあっさりと死なせる大胆さ
スケール感の暴走を防ぎ
災害映画の方程式に即して進む堅実さ
自然災害を「人力」で止めようとするヒーロー精神
残酷さを抑制しつつ「迫力ある災害場面」を作ろうとする
サービス&チャレンジ精神が一体となる光景は
私に「クリスマス映画と災害映画の平和的共存」の一形態と
適性範囲のスケール感&スピード感のある物語&映像の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悪役」に依存しないストーリー展開と
ホームドラマの香り漂う幕切れが
「クリスマス映画」としての魅力を高めている点も見逃せません。)
まさに「災害系クリスマス映画」史上屈指の堅実作+挑戦作であると
言えるでしょう。
多彩な災害描写とアメリカ的クリスマス精神が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。