映画に感謝を捧ぐ! 「目撃者(1999年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はグレアム・クリフォード監督の「目撃者(1999年版)」に  感謝を捧げようと思います。
目撃者 [DVD]
株式会社トーン
2007-03-28

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 FBIの監視任務に協力した女性「レイチェル」の  運命を描いた本作は  軽快にして教訓的な「巻き込まれサスペンス」であります。  サスペンス・ラブストーリー・ホームドラマの特性が  一本の映画内でせめぎ合うストーリーと  サスペンスの定番に即しながら「鳥目戦」作りに挑んだ演出が  一体となる光景は  私に、複数の娯楽要素を共存させることの難しさと  欲得が結びつける絆の弱さ&友情・愛情の持つリスクを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドの爽快感よりも飛翔感にこだわった  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル内戦系映画」の歴史に輝く  堅実&挑戦作であると言えるでしょう。  自分のみならず周囲までも不幸にしてしまう「呪われたヒロイン」と  味方に厳しく、ヒロインに甘い殺し屋の対決が  愛憎劇と陰謀劇の間を彷徨う感覚を生んだ本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。